外壁のモルタル、いつまで持つのか気になりますよね。
築年数が経つにつれて、気になるひび割れや汚れ等そのままにしておくと、思わぬトラブルにつながる可能性も。
今回は、モルタル外壁の寿命や劣化サイン、メンテナンス方法、そして寿命が来た時の対処法について、分かりやすくご紹介します。
モルタル外壁の寿命と劣化サインの見分け方
モルタル外壁の一般的な寿命
モルタル外壁の一般的な寿命は約20~30年と言われています。
ただし、これは適切なメンテナンスを行った場合の目安です。
メンテナンスを怠ると、寿命は短くなる可能性があります。
寿命を縮める主な原因
モルタル外壁の寿命を縮める主な原因は、紫外線や雨風による劣化、地震などの外的要因によるひび割れ、適切なメンテナンスの不足などです。
防水性が低いモルタルは、水の浸入による劣化も起こりやすいです。
特に、ひび割れは雨水の浸入経路となり、モルタル内部の鉄筋を腐食させたり、建物の構造に影響を与える可能性があります。
劣化サインチェックリスト
モルタル外壁の劣化サインは、以下の通りです。
・ひび割れ:0.5mm以上のひび割れは要注意。
小さなひび割れでも、放置すると拡大し、雨水の浸入や建物の構造に影響を及ぼす可能性があります。
・剥がれ:外壁の表面が剥がれている箇所があれば、雨水の浸入リスクが高まります。
早めの補修が必要です。
・苔・カビ:苔やカビは、湿気が多く、日当たりの悪い場所に発生しやすいです。
見た目だけでなく、モルタルの劣化を促進する原因にもなります。
・変色:色褪せや、部分的な変色は、紫外線や雨風による劣化のサインです。
早期発見が重要な理由
劣化サインを早期に発見し、適切なメンテナンスを行うことで、モルタル外壁の寿命を延ばし、建物の寿命を長く保つことができます。
また、早期発見・早期対処は、大規模な修理費用を削減する効果も期待できます。
放置すると、ひび割れが拡大したり、雨漏りなどの深刻な問題に発展する可能性があります。
モルタル外壁が寿命を迎えた時の対処法と費用
寿命を迎えた時の選択肢 モルタル補修・全面改修・カバー工法
モルタル外壁の寿命が来た場合、以下の選択肢があります。
1.モルタル補修:部分的な補修は、費用を抑えられますが、ひび割れが大きい場合や、劣化が進行している場合は、効果が限定的です。
2.全面改修:モルタル外壁を全面的に作り替える方法です。
高価ですが、最も効果的な方法です。
3.カバー工法:既存のモルタル外壁の上に新しい外壁材を被せる方法です。
費用は全面改修より抑えられます。
それぞれの工事費用とメリットデメリット
それぞれの工事には費用やメリット・デメリットがあります。
モルタル補修は費用が比較的安価ですが、効果は限定的です。
全面改修は高価ですが、耐久性が高く、見た目も美しくなります。
カバー工法は、費用と工期を抑えられますが、既存のモルタルの劣化状況によっては、追加工事が必要になる可能性があります。
具体的な費用は、建物の規模や施工内容によって大きく変動します。
工事を選ぶ際の注意点と会社選び
工事を選ぶ際には、専門会社に相談し、建物の状態や予算、希望などを考慮して最適な方法を選びましょう。
契約前に、工事内容や費用について十分に確認し、不明な点は質問しましょう。
信頼できる会社を選ぶために、実績や口コミなどを確認することも大切です。
まとめ
モルタル外壁の寿命は約20~30年ですが、適切なメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことが可能です。
劣化サイン(ひび割れ、剥がれ、苔・カビなど)に気づいたら、早めの点検と補修が必要です。
寿命が来た場合は、モルタル補修、全面改修、カバー工法などの中から、建物の状況や予算に合わせて最適な方法を選びましょう。
会社選びも慎重に行い、信頼できる会社に依頼することが重要です。
定期的な点検とメンテナンスによって、安心して長く住み続けられる家を守りましょう。