シーラー・プライマー・フィラーの違いとは?用途別で最適な下地材を選ぼう!

塗装前の下地処理において、シーラー、プライマー、フィラーはそれぞれ異なる役割を担い、適切な選択が仕上がりの美しさや耐久性を左右します。
これらの塗料を使い分けることで、より効果的な塗装を実現できるでしょう。
今回は、シーラー、プライマー、フィラーそれぞれの機能と、具体的な使い分けについて解説します。

シーラー・プライマー・フィラーとは

シーラー:下地材の吸い込みを抑制し塗料の密着性を向上させる

シーラーは、木材やモルタルなどの多孔質の素材に塗布することで、塗料の浸透を防ぎ、吸い込みを抑える役割を果たします。
これにより、上塗り塗料の密着性を高め、剥がれやひび割れを防ぎ、塗装の耐久性を向上させる効果があります。
特に、吸い込みが激しい素材に使用することで、塗料の無駄を減らし、均一な仕上がりを実現できます。
シーラーの種類は素材や塗料の種類によって様々で、それぞれの特性を理解した上で適切な製品を選ぶことが重要です。
例えば、木部用のシーラーと、金属部用のシーラーでは成分や機能が異なります。

プライマー:素材と塗料の密着性を高める下地材

プライマーは、素材と塗料の密着性を高めるための下地処理剤です。
シーラーと同様に、塗料の密着性を向上させる効果がありますが、シーラーとは異なり、素材の種類を選ばず、金属、プラスチック、木材など様々な素材に使用できます。
素材表面の汚れや油分を取り除き、塗料との接着性を高めることで、塗装の耐久性を向上させます。
また、防錆効果を持つプライマーもあり、鉄部などの塗装においては、腐食を防ぐ重要な役割を果たします。
プライマーを選ぶ際には、使用する素材と上塗り塗料の種類を考慮し、適切なものを選択する必要があります。

フィラー:下地の凹凸を埋めて平滑にする塗料

フィラーは、下地の凹凸を埋めて平滑にするための塗料です。
パテ処理後の小さな凹凸や、木材の節穴などを埋めることで、滑らかな表面を作り出し、上塗り塗料の仕上がりを向上させます。
特に、細かい凹凸を完全に埋めることで、上塗り塗料の均一な塗膜形成を促進し、美しい仕上がりを実現します。
フィラーには、乾燥後の研磨が容易なタイプや、非常に硬度が高いタイプなど、様々な種類があります。
用途に応じて適切なものを選択することが重要です。

シーラー・プライマー・フィラーの使い分けはどうする?

シーラー:吸い込みの激しい木材やモルタル壁などに使用

吸い込みが激しい木材やモルタル壁などでは、シーラーを使用することで塗料の無駄を省き、より均一な仕上がりを実現できます。
特に、多孔質で吸い込みやすい素材を使用する際は、シーラーの塗布が不可欠です。
吸い込みを抑えることで、上塗り塗料の量を節約でき、コスト削減にも繋がります。

プライマー:金属プラスチック木材など様々な素材に使用

プライマーは、金属、プラスチック、木材など、様々な素材に使用できる汎用性の高い下地材です。
素材の特性に合わせて適切なプライマーを選ぶことで、塗装の密着性を高め、耐久性を向上させます。
特に、素材と塗料の相性が悪い場合、プライマーを使用することで、これらの問題を解決できる可能性があります。

フィラー:パテ処理後の小さな凹凸や木材の節穴などを埋めるために使用

パテ処理後の小さな凹凸や、木材の節穴などは、フィラーを使用することで綺麗に埋めることができます。
これにより、滑らかな表面を作り出し、上塗り塗料の仕上がりを向上させます。
特に、目視で確認できるような凹凸がある場合、フィラーを使用することで、より美しい仕上がりを実現できます。

まとめ

今回は、塗装前の下地処理において重要な役割を果たすシーラー、プライマー、フィラーについて、それぞれの機能と使い分けを解説しました。
シーラーは吸い込みを抑え密着性を向上させ、プライマーは素材と塗料の密着性を高め、フィラーは凹凸を埋めて平滑な面を作ります。
それぞれの特性を理解し、使用する素材や上塗り塗料に合わせて適切な製品を選択することで、より美しく、耐久性のある塗装を実現することが可能です。
塗装工程において、下地処理は仕上がりの質を大きく左右する重要な工程であることを再認識し、適切な材料選びを心掛けてください。

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