皆さんは、外壁塗装のひび割れの原因の詳細をご存知でしょうか。
外壁塗装のひび割れを発見した際には、原因が気になりますよね。
また、適切な補修を施す必要があるでしょう。
そこで今回は、ひび割れが生じる原因と補修方法、修復費用について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
□ひび割れが生じる原因とは
1つ目は、外壁塗装の経年劣化です。
時間が経つと、劣化が進行するでしょう。
ある程度進むと、劣化症状としてひび割れが発生します。
外壁塗装におけるひび割れの多くは、経年劣化が原因となっています。
2つ目は、車や電車などの振動です。
特に、大きなトラックや電車が通過する際には、振動が生じます。
この振動は地面を伝って住まいにも振動を与えます。
結果的に、外壁塗装にひび割れが生じてしまいます。
住まいが線路付近や大きな道路沿いにある場合は、頻繁に振動を受けることになります。
その場合は、外壁塗装のひび割れが生じやすい傾向にあります。
3つ目は、外壁塗装の施工不良です。
外壁塗装後、数ヶ月から1年以内にひび割れが生じた際には、施工不良を疑いましょう。
具体的な施工不良の例を以下で示します。
まず、乾燥不足です。
一般的な外壁塗装の流れは、下塗り、中塗り、上塗りです。
塗装後は乾くまでは、乾燥させて塗ります。
この乾燥時間を適切に確保せずに、乾かないうちに中塗りや上塗りをすると、ひび割れが生じる原因となるため、注意しましょう。
次に、塗料の選定ミスです。
塗料選択時に注意するべきことは、外壁材と下塗り材の相性、下塗り塗料と中塗り・上塗り塗料の相性です。
相性が悪いて塗料を選定すると、外壁塗装のひび割れ、あるいは塗膜の膨れ・剥がれなどを引き起こす恐れがあります。
4つ目は、住まいの構造です。
住まいを建てている地盤に弱い箇所があると住まいが傾いてしまう恐れがあります。
この場合は、表面の外壁塗装に加え、外壁材などもひび割れている可能性があるため、注意しましょう。
5つ目は、地震です。
地震による揺れが大きい場合は、外壁塗装にひびが入る恐れがあるでしょう。
□外壁に生じるクラックに関して解説します
外壁では、ひび割れが外壁内部まで達している「構造クラック」と、表面の塗膜のみで生じている「ヘアークラック」があります。
それぞれ補修方法が異なります。
ここでは、それぞれの見分け方と発生原因のついて詳しく解説します。
*構造クラックとは
モルタル外壁やコンクリートの外壁や基礎に生じる比較的深いひび割れのことを構造クラックと言います。
割れ目幅が0.3mm以上、深さ5mm以上の場合は、構造クラックでしょう。
ひび割れから雨水が浸水し、外壁内部のダメージを促進させます。
生じる原因は、外壁材や塗装の劣化ではなくて建物で起きている場合があります。
建物は地震等の強い衝撃を受けると、構造体がずれることがあります。
または、地盤の不同沈下や設計ミスなどが原因で、躯体が傾いた場合、傾き方向に対して負荷がかかります。
この際に、ずれた衝撃が外壁材に伝わり、構造クラックが生じる場合があります。
*ヘアークラックとは
その名からも分かるように、髪の毛のように細く、0.2mm以下の軽微なクラックです。
細い割れであるため、ほとんど目に止まりません。
モルタル外壁やコンクリート外壁では、発生することが多いです。
ヘアークラックを発見した場合には、割れが外壁の下地にまで達していないため、早めのメンテナンスを必要とはしません。
ただし、近い範囲に何本もヘアークラックが密集していたり、割れが長く伸びたりしている場合は、建物に異変が起きている恐れがあります。
それゆえ、早めの対応を検討してください。
生じる原因は、外壁材や塗料の乾燥収縮です。
紫外線により塗料がダメージを受けてしまうと、塗膜の劣化が進行し、ヘアークラックが生じます。
または、業者が塗装時に乾燥時間、温度などの施工条件を守らずにヘアークラックが生じる場合もあります。
□クラックの補修方法とは
まず、構造クラックでは、「カットシーリング工法」、もしくは「外壁塗装の塗り替え」をする必要があります。
前者は電動工具を用いて、ひび割れ箇所をVカットして汚れを除去し、下塗り材で下地処理後、シーリング材を注入します。
後者に関しては、前回の塗装から約10年経っている場合は、耐用年数を迎える時期であるため、検討をしても良いでしょう。
次に、ヘアークラックでは、基本的に塗料で割れを防ぎましょう。
建物の耐久性に問題なければ、通常の塗装のみでも覆うことが可能です。
軽微なヘアークラックなら、ひび割れに直に下地材を塗装し、その後重ね塗りを行うことで割れのない均一な塗面が完成するでしょう。
□ひび割れの修復費用を解説します
ひび割れの修復にかかる費用の相場は気になりますね。
基本的に、単価相場は「約1700〜2500円/平方メートル」となります。
修理業者の見積もりの書き方は、ひび割れ補修をする長さは記載されずに、一式で書かれることがあります。
そのことを把握しておきましょう。
□まとめ
今回は、ひび割れが生じる原因と補修方法、修復費用について詳しく解説しました。
ひび割れの原因を正しく理解できたでしょうか。
補修方法や修復費用も把握して、ひび割れを発見した際には、外壁塗装を検討してみてください。