「屋根の結露に困っている」
「結露の対策方法を知りたい」
このようにお思いの方はいらっしゃいませんか。
そこで、今回は屋根の結露のよくある原因と結露から起こる弊害を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
□結露のよくある原因とは?
窓や壁の結露は見たことがある方が多いでしょう。
しかし、屋根はあまり見ることがなく結露が発生しているか分かりづらいです。
以下では結露が起こる原因を紹介するので、お住まいの屋根に結露が発生しているかどうかの指標にしてください。
1つ目は、施工不良です。
建物の気密性が高いと住宅の内側と外側の温度差が大きくなります。
そのため、結露が起こりやすい住宅になってしまいます。
そこでそうならないように屋根に通気口を作ります。
内部に通気層を設けて屋根の頂部に脱気棟と呼ばれるものを作ります。
しかし、施工不良で脱気棟が設置されていないことがあります。
また、断熱材に湿気が届かないようにするための防湿層と呼ばれるものが施工されていない施工不備も考えられます。
施工不良がある場合、築10年前後で住宅に問題が起こり始めます。
問題が目に見えてから補修すると大規模な補修になってしまい費用が大きくかかってしまいます。
ご自宅が心配な方は結露が起きるような施工不良がないか点検してもらうようにしましょう。
2つ目は、生活環境です。
冷暖房を効かせすぎていると結露が起きやすくなります。
例えば、夏に常に冷房を効かせていたり、冬に常に半袖でいられるくらい暖房を入れていたりする場合は、結露に注意しましょう。
室内外の温度差を大きくしすぎないように冷暖房は最低限にとどめるようにしましょう。
□結露がもたらす弊害とは?
結露が起こるとどのような弊害が起こるのでしょうか。
以下で人体への影響と建物の影響の2つの視点から見ていきます。
*人体への影響
結露が発生するとカビやダニが発生してしまいます。
これらが人体へ大量に吸収されてしまうとシックハウス症候群やアトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、小児ぜんそくなどの原因になります。
カビは温度、湿度、栄養の3つの条件が揃うと成長します。
結露によって湿気が高くなり、結露によって溶けだした建材や接着剤、付着したほこりなどを栄養として成長します。
ダニはカビを餌として繁殖します。
最近では、暖房器具や加湿器による温度や湿度の上昇によりこれらが繁殖しやすい環境になっています。
*建物への影響
屋根の内部に結露が起こると内部の木材が水分により腐ってしまいます。
鉄骨造りであったとしても水分によりサビが生じて性能が低下してしまいます。
また、家具や壁紙にもカビやシミが発生する原因になります。
結露が生じると人体にも建物にも大きく悪影響を及ぼします。
住まいは家族全員が暮らす場所です。
快適で安全な場所を保つために結露対策を欠かさないようにしましょう。
□屋根の結露対策とは?
結露を起こさないためにはどのような対策が可能なのでしょうか。
簡単に行えることから工事が必要なものまで紹介します。
屋根の結露が気になる方はぜひお試しください。
1つ目は、換気をこまめに行うことです。
一番簡単に日頃行える対策です。
結露は室内外の温度差によって生じるものです。
空気を入れ替えて温度差を小さくして結露を防ぎましょう。
冷暖房を使う夏、冬でも定期的に換気を行いましょう。
2つ目は、燃焼型暖房の代わりにエアコンや床暖房を使用することです。
暖炉などの燃焼型暖房を使用すると水蒸気が発生してしまいます。
発生した水蒸気は暖められた空気と共に天井に上っていきます。
屋根に触れて外との温度差によって結露が生じやすいです。
水蒸気があまりでないエアコンや床暖房を使って暖をとりましょう。
3つ目は、透湿性のあるルーフィングに変えることです。
一般的な屋根は雨漏りが起こらないように防水シートを使っています。
防水シートは水を通さないようにするため通気性がないものが多いです。
しかし、透湿ルーフィングは雨水を通さずに水蒸気を通す構造です。
これを設置すれば屋根に湿気がたまらず結露が生じにくくなります。
設置するには屋根を一度剥がしてから作業することになるので200から300万円程と高額になってしまいます。
4つ目は、換気口を設置することです。
2階の高さに換気口を設置すると建物内の空気が循環されます。
高所での作業になるため足場を設置する必要があるため費用が20万円程になります。
これらが屋根の結露対策です。
結露は多くの要因が複雑に作用して発生する現象です。
だからこそ、結露を対策し、室内湿度をコントロールしましょう。
□まとめ
屋根の結露が起きる原因を紹介しました。
屋根や壁の内部で起こっている結露は発見しづらいです。
結露が気になる方はぜひ当社にご連絡ください。
この記事がお客様の役に立てば幸いです。
また、この記事について何かご不明の点があればお気軽にご相談ください。