屋根塗装を検討しているけど、費用を考えると今すぐに行うのは躊躇してしまう。
そう感じている方も少なくはないでしょう。
今回は、屋根塗装の際に足場が必要な理由と、足場がない場合のデメリットについてご紹介します。
屋根塗装をなるべく費用を抑えて行いたい方、費用を抑える方法として足場を設置しないことを検討している方は必見です。
□屋根塗装に足場が必要な理由について
足場なしでの屋根塗装は、たしかに費用の削減に繋がります。
では、実際に屋根塗装において足場は必要ないのでしょうか。
ここでは、足場が必要な理由を3つご説明します。
*法律での規定
「労働安全衛生規則」において、足場の設置が必要だと定められています。
ただし、勾配のない平たい屋根の塗装や、無足場工法を採用する際には設置が必要でない場合があります。
屋根塗装の作業では、高所での作業が必要となるため危険が伴います。
そういった危険から作業員の身の危険を守るためにも、足場の設置が必要不可欠です。
*周囲への配慮
屋根塗装で使用する塗料や高圧洗浄の水・汚れが、周囲のお住まいに付着することを防ぐため、作業前には養生シートを足場に張ります。
この養生シートは飛散防止の役割を果たすと共に、周囲のお住まいへの視線の配慮の働きも兼ね備えています。
*クオリティの高さ
足場のない状態での作業は、姿勢の不安定さや身の安全確保への意識から、丁寧な作業を行えない可能性があります。
作業後の仕上がりの質のためにも、足場の設置は必要です。
□屋根塗装を足場なしで行うデメリットについて
ここでは、足場を設置せずに行った場合に発生するリスクについてご説明します。
まず、足場を設置しないことは、屋根塗装の作業を不安定な状態で行うことを意味します。
安定した足場は、安定した丁寧な作業・作業効率の高さに繋がります。
作業のしやすさ、そして仕上がりの質のためにも、足場は必要です。
次に、前述したように、足場は養生シートを張るためにも使用されます。
足場と養生シートがないと、高圧洗浄で出た汚れや水、そして塗装に使用する塗料が周辺の住まいに飛び散る原因となります。
周囲への優しい作業のためにも、足場は必要なのです。
最後に、そもそもの話として、無足場工法を採用する場合や平坦な屋根での作業を除いては、足場の設置が「労働安全衛生規則」において定められています。
この規則は、作業員と作業を行うお住まい周辺の安全確保のために作られたものです。
作業中に転落事故や道具の落下による事故を引き起こさないためにも、足場の設置は例外を除いて行わなければなりません。
□まとめ
今回は、屋根塗装の際に足場が必要な理由と、足場がない場合のデメリットについてご紹介しました。
平坦な屋根の塗装と、無足場工法を使用する場合を除いて、屋根塗装を行う際に足場が必要な理由がわかったでしょうか。
屋根塗装での足場は、塗装作業の質の向上や、周辺のお住まいに迷惑をかけないための働きを担っています。
屋根塗装全体のコスト削減も大事ですが、それ以上に大切にしなければならないことがあることを留意しておきましょう。