外壁塗装を検討中の皆様、外壁塗装の乾燥時間についての知識は十分に備わっているでしょうか。
外壁塗装を成功させるために大切なことの1つに、適切な乾燥時間の理解があります。
塗料や季節、気候条件によって塗料の乾燥時間は大きく変わることがあります。
今回は、外壁塗装の段階ごとの乾燥時間や乾燥時間に違いが生じる理由について解説します。
□外壁塗装の段階ごとの乾燥時間とは?
1.指触乾燥
塗装を施した直後から約1~2時間後の状態を指します。
この段階では、塗装面を軽く指で触れても塗料が付着しない状態となります。
しかし、内部までの乾燥は完了していないため、強くこすると塗膜がヨレたり、指紋が付く可能性があります。
天候や湿度によっては、この時間が前後することもありますので注意が必要です。
2.半硬化乾燥
数時間から翌日にかけての状態を指します。
この段階では、塗装面を指の腹でこすっても塗膜にシワやヨレが生じない状態となります。
特に、下塗りや中塗りの後は、それぞれの乾燥時間をしっかりと守ることが重要です。
3.硬化乾燥
塗装後、おおよそ1週間が経過した状態を指します。
この段階では、塗膜を強くこすっても傷や指紋が付かない状態となります。
しかし、完全に乾燥しているわけではないので、尖ったもので触ると傷がつく可能性があります。
4.完全乾燥
最終的に、2週間から2ヵ月ほどで完全に乾燥する状態を指します。
この段階でようやく、塗膜が完全に形成され、酸やアルカリなどの薬品が付着しても影響を受けない強固な状態となります。
□塗料や季節による乾燥時間の違い
塗料の種類の違いは、外壁塗装の乾燥時間に大きな影響を及ぼします。
例えば、水性塗料と溶剤塗料では、乾燥のメカニズムが異なるため、それぞれの乾燥時間も大きく異なります。
水性塗料は水分が蒸発することで乾燥するため、低温や湿度が高い環境では乾燥が遅れることが一般的です。
一方、溶剤塗料は溶剤が蒸発することで乾燥するため、気温や湿度の影響を受けにくいと言われています。
季節や気候条件も、外壁塗装の乾燥時間に大きく影響します。
外壁塗装は、建物の外部に直接施工されるため、外気の気温や湿度、風の強さなどの環境要因に左右されます。
特に夏場は気温が高く、直射日光の影響も受けやすいため、乾燥が促進される傾向があります。
しかし、高温すぎると塗料が適切に定着しないリスクもあるため、注意が必要です。
逆に冬場は気温が低く、特に気温が5℃以下になると、多くの塗料は乾燥しづらくなります。
このような低温環境下での塗装は、乾燥時間を十分に確保することが重要となります。
□まとめ
外壁塗装の乾燥時間は、多くの要因によって変動します。
適切な乾燥時間を理解し、それに従って塗装作業を進めることで、長持ちする美しい仕上がりを実現できます。
外壁塗装を検討している方は、この情報をしっかりと把握し、最適な塗装計画を立ててくださいね。