自宅の外壁に小さな劣化の兆候が見られたら、早期の対処が肝心です。
放置すれば修繕コストが膨らむだけでなく、家の寿命も縮めかねません。
外壁塗装の部分補修は、劣化の進行を食い止め、大規模なメンテナンスを先送りできる方法です。
この記事では、外壁の劣化サインと適切な部分補修のタイミング、そして素材別の補修方法について解説します。
□外壁塗装の部分補修が必要な劣化症状とタイミング
外壁のメンテナンスにおいて、小さな劣化も見逃さないことが長持ちの秘訣です。
ここでは、部分補修が必要なサインとそのベストなタイミングを見ていきましょう。
*チョーキング現象
外壁に白い粉が付着している状態は、チョーキング現象と呼ばれます。
これは塗料の劣化が進行している証拠で、放置するとひび割れや雨漏りのリスクが高まります。
チョーキングを発見したら、早めに部分補修を検討しましょう。
*ひび割れ
地震や地盤沈下などで外壁にひび割れが生じることがあります。
幅0.3mm未満のひび割れは経過観察でも大丈夫ですが、1mm以上の場合は何らかの欠陥の可能性があるため、専門家に調査を依頼しましょう。
3mm以上のひび割れは、すぐに補修が必要な危険信号です。
*コーキングの劣化
外壁材の間のすき間を埋めるコーキング材も、時間とともに劣化します。
コーキングに亀裂が入ったり、剥がれたりしている場合は、雨水の浸入を防ぐためにも早急な補修が不可欠です。
しかし、打ち替え工事は専門性が高いので、業者への依頼がおすすめです。
劣化のサインを見逃さず、適切なタイミングで部分補修を行うことが、外壁を健康に保ち、大規模修繕を先送りするカギとなります。
定期的な点検を習慣づけ、異変を感じたらすぐに対処する姿勢が大切ですね。
□素材別の部分補修方法
外壁の素材によって、劣化の現れ方や補修方法は異なります。
ここでは、代表的な外壁材である、モルタル、サイディング、ガルバリウムそれぞれの特徴と補修のポイントを解説します。
1:モルタル外壁
モルタルは、セメントと砂、水を混ぜた丈夫な素材で、目地がないため破損しにくいのが特徴です。
小さなひび割れは、セメント系補修材を使ってDIYでも対応可能ですが、広範囲の塗膜剥がれやチョーキング現象が見られる場合は、業者による補修がおすすめです。
2:サイディング外壁
サイディングの塗装補修は、DIYでもチャレンジできます。
ただし、張り替えは高度な専門性が求められるため、業者に任せるのがベターです。
また、コーキングの打ち替えは、一度すべて取り除いてから新しい材料を充填する必要があり、これも業者依頼がおすすめです。
3:ガルバリウム外壁
ガルバリウムの施工は、非常に専門性が高く、熟練の職人でも数年で剥がれてしまうことがあるほどです。
そのため、DIYは避けて、必ず業者に依頼しましょう。
補修の際は、足場を設置し、高圧洗浄で汚れやサビを落とした上で、錆止めを塗ってから本塗装を行います。
定期的な水洗いでメンテナンスすることで、サビの発生を抑えられますよ。
□まとめ
この記事では、外壁塗装の部分補修について、劣化のサインと適切な対処タイミング、そして素材別の補修方法を解説しました。
外壁のチョーキングやひび割れ、コーキングの劣化などを発見したら、早期の部分補修が重要です。
自宅の外壁を健康に保ち、大規模修繕を先送りするためには、定期的な点検と、異変を感じたらすぐに対処する姿勢が欠かせません。
専門家のアドバイスを参考にしながら、自宅に最適なメンテナンス方法を確立していきましょう。