外壁塗装は何年の周期で行えば良いのでしょうか。
大きなコストがかかることなので、計画的に行いたいですよね。
住まいをとりまく環境によって異なるのですが、目安はあります。
今回の記事では、外壁塗装のタイミングの目安や、今からできる外壁の劣化チェックをご紹介します。
外壁塗装のタイミングを知りたい方は、ぜひご覧ください。
□塗料の耐用年数は何年?
塗料の耐用年数の目安は10~20年程です。
ただし、前回塗装した塗料の種類によって耐用年数は目安から前後します。
5種類の塗料それぞれの耐用年数、1平方メートルあたりの価格相場に加え、特徴をご紹介します。
1.ウレタン塗料
伸縮性に優れています。
塗膜に光沢があり、見た目にツヤが出るのが特徴です。
8~10年程もち、価格相場は2100円~3100円です。
価格が安い分、耐用年数が短いです。
塗装工事の費用をなるべく抑えたい方は、ウレタン塗料を選んでみてはいかがでしょうか。
2.シリコン塗料
10~15年もち、価格相場は2700円~4100円です。
価格と耐用年数のバランスがちょうど良く、多くの方に選ばれています。
塗料にこだわりがない方は、とりあえずシリコン塗料を選んでみても良いでしょう。
3.ラジカル塗料
14~16年もち、価格相場は2900円~4300円です。
こちらの塗料もシリコン塗料と同じく、コストパフォーマンスに優れた塗料です。
4.フッ素塗料
15~20年もち、価格相場は3700円~4700円です。
耐用年数が長いのが特徴で、長期的にメンテナンス費用を抑えたい方におすすめの塗料となっています。
5.無機塗料
5~25年もち、価格相場は3700円~5100円です。
塗料に配合する無機材の量によって価格、耐用年数が異なってきます。
塗料の良し悪しが判別できないと、価格のわりに耐用年数が低くなってしまうことに注意してくださいね。
□こんなサインがあれば要注意!
耐用年数はあくまで目安です。
住まいが建っている環境や、災害の有無によって大きく変わってきます。
そこで、実際に目視で外壁塗装が必要かどうか分かるチェックポイントを以下でご紹介します。
1.チョーキング現象
塗膜が剥がれて、外壁に白い粉が付く現象を指します。
外壁に触ってみて、手に白い粉が付かないか確かめてみましょう。
劣化症状としては、軽く緊急性はありませんが、確実に劣化しているサインです。
外壁塗装を検討し始める目安として考えましょう。
2.塗膜の剥がれ
塗膜が劣化して密着性がなくなってくると、発生する現象です。
外壁が裸の状態だと、雨風のダメージをもろに受け、さらに劣化が進行してしまいます。
雨漏りやひび割れなど、さらなる劣化につながる前に外壁塗装に踏み出しましょう。
3.外壁のひび割れ
ひび割れの大きさが問題です。
0.5ミリメートル以上のひび割れがある場合は、住まいの構造に問題があるかもしれません。
最悪の場合、倒壊の原因になることも考えられるため、すぐに外壁塗装を依頼するようにしましょう。
4.コーキング剤の剥がれ
コーキング剤の耐用年数は、住まいよりも短く5~10年です。
剥がれている部分から雨漏りにつながりますし、コーキング剤の寿命がきたということは、塗料の寿命もすぐくるということです。
5.カビやコケの発生
塗料の防水性能が衰えてくると、カビやコケが発生します。
これらが飛ばす胞子は健康にも悪影響を及ぼします。
アレルギー反応が出る前に外壁塗装をするようにしましょう。
□外壁塗装しないとこうなる!
外壁塗装はとてもコストがかかるものです。
貯金がないから後回しにしようとお考えになる方も多いはずでしょう。
しかし、お金のことを思って後回しにしたことが、後々大きな損失となって降りかかってきます。
1.雨漏り
塗装の防水機能が果たせなくなると、ひびから雨が浸入してしまいます。
壁の中に浸入し、そして建物内部へとたどり着きます。
ひびを埋めるだけで良かったのに、放置が理由で外壁そのものを修理する必要が出てきてしまうのです。
また、雨漏りが起こると、湿気が外壁内部にこもってしまい、カビやコケの発生、結果的に健康に悪影響も及ぼしてしまいます。
2.シロアリの発生
コーキングが劣化すると、建物内部にシロアリが発生します。
住まい内部の木材がエサにされてしまうと、土台の補修工事が必要になる可能性があります。
シロアリの駆除自体にも10万円程かかり、被害の箇所を補修するとなるとより大きなコストがかかってくるでしょう。
3.住まいが傾く
シロアリの被害や湿気による腐敗によって、住まいが倒壊してしまう可能性が出てきます。
倒壊までいかなくても、耐久性が下がり、地震や台風などの災害に弱くなるでしょう。
一般的な住まいで、外壁塗装は60~100万円程かかります。
しかし、放置すると100万円、大がかりな補修になると500万円も必要になる場合が出てくるでしょう。
外壁塗装への使用を目的としたローンや補助金もあるので、お金が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
□まとめ
外壁塗装を何年ごとに行うのかご紹介しました。
10~20年が目安ですが、外壁の劣化サインがないか定期的にチェックするようにしましょう。
ご自身のチェックで心配な方は、ぜひ当社に点検をご依頼ください。
また、外壁塗装は絶対に後回しにしてはいけません。
お金を節約したいと考えるのであれば、なおさらです。
他に外壁塗装について知りたいことがあればお気軽にご相談ください。