屋根塗装における下地処理の方法や重要性について解説します!

戸建ての住まいには、定期的な屋根塗装の塗り替えが必要。
そう聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

今回は、屋根塗装を行う前の下地処理について、その方法と重要性をご紹介します。
屋根塗装を検討されている方、屋根塗装の下地処理から工程を把握したいと考えている方は必見です。

□屋根塗装における下地処理の方法について

ここでは、下地処理の方法について3つの段階からご説明します。

1.汚れを落とす作業

屋根塗装の下地処理は「高圧洗浄」で、カビやコケといった汚れを落とすことから始まります。
この際、塗膜の状況によっては、トルネードノズルと呼ばれる洗浄用のノズルを使用して古い塗膜を剥がします。

高圧洗浄が終わったら、「ケレン作業」といわれる手作業の工程に入ります。
電動工具や紙ヤスリを使用して、サビ・カビと古い塗膜を剝がします。
トタン屋根を使用している住まいではサビが発生しやすいため、特に入念にサビ落としが行われます。

2.補修作業

雨漏りの原因となる、屋根のひび割れを補修するために行われるのが「コーキング補修」です。
屋根のひび割れが軽度な場合は、コーキング材を充填するだけで済みますが、一般的には2種類の方法で補修が行われます。

・増し打ち
元から屋根に施されているコーキング材に、追加で新しく補充する方法です。

・打ち替え
元々施されているコーキング材を全て取り除いたうえで、新しいコーキング材を入れる方法です。
雨漏りと見た目の維持のためにも、屋根の状態に合わせた補修を行うことが大切です。

3.ならす作業

屋根に使用する屋根素材によっては、固定の際に釘やタッカーと呼ばれる大型のホッチキスのような工具を使用します。
その際、釘やタッカーを打ち付けた部分には、どうしても凹み・くぼみ・出っ張りができてしまい、塗装時に色ムラや液ダレが発生する原因となります。

そこで、できるだけ屋根を平滑にするために行われるのが「パテ埋め」です。
速乾性と乾燥後に硬化する性能をもつ、粘土状のパテでならすことにより、屋根は平滑にできます。

□下地処理の重要性について

では、下地処理を行わないと、どのような影響が見られるでしょうか。
ここでは、下地処理の不備に伴うリスクについてご説明します。

下地処理を行わないことは、塗装の際にムラが発生する原因となります。
元々ひび割れが見られる場合は、特に雨漏りの原因となりやすいため、下地処理は必ず施す必要があります。
汚れを落とす作業が不十分だった場合は、塗料が上手く密着せず、剥離することに繋がります。

古い塗膜が残っていると、塗膜が膨らみ雨水が侵入する原因になってしまいます。
雨漏りやひび割れの悪化を防ぐためにも、塗装の下で目に見えない下地処理だからこそ、丁寧に行うことが大切です。

□まとめ

今回は、屋根塗装の前に施される下地処理の方法や重要性についてご紹介しました。
雨漏りやひび割れから大切な住まいを守るには、下地処理から徹底して作業を行うことが大切です。
屋根塗装の塗り替えの時期を把握した上で、どのように補修を行っていくか検討することをおすすめします。

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