リフォームで外壁塗装を行うと、家の寿命を延ばし美観を保てるのが魅力です。
しかし、どのリフォーム方法を選ぶべきかは、住まいの状態やそれぞれのニーズによって異なります。
そこで今回は、外壁塗装のリフォームの種類と、外壁材ごとの耐用年数について解説します。
□外壁塗装のリフォームには2種類ある
*外壁の張り替えリフォーム
外壁の張り替えは、古くなった外壁材を完全に取り除き、新しい外壁材を貼り直すリフォームです。
この方法は、外壁の下地まで徹底的にメンテナンスできるため、耐震性の向上や家の寿命を延ばす効果が期待できます。
しかし、費用が高く、すべての外壁材を張り替えるため工期が長い点が考慮すべきデメリットです。
*外壁のカバー工法(重ね張り)
カバー工法では、既存の外壁材の上に新しい材料を重ねていきます。
そのため、重ね張りとも呼ばれます。
この方法は撤去費用がかからず、断熱性の向上も期待できますが、外壁の下地のメンテナンスができない点や、重量の増加による耐震性への影響を考慮しましょう。
□外壁材ごとの耐用年数の違いとは?
1:サイディング材
サイディング材は、その種類により耐用年数が異なります。
窯業系サイディングは、20~40年の耐用年数を持ち、7~15年毎の塗装がおすすめです。
窯業系サイディング
一方、金属系や樹脂系のサイディングは、同様に20~40年の寿命があり、塗装周期は10~15年とされています。
金属系サイディング 樹脂系サイディング
木質系サイディングは、15~40年の耐用年数を持ち、3~10年毎に塗装が必要です。
木質系サイディング
2:ALC
ALCパネルは、耐用年数が非常に長く50~60年とされています。
塗装の周期は約10~15年ごとがおすすめで、耐久性とメンテナンスのしやすさが特徴です。
3:モルタル
モルタルは、約30年の耐用年数があり、築5~15年での塗装が必要とされます。
再塗装の場合は、約10年を目安に実施することが望ましいです。
4:タイル
タイルは、耐用年数が30~40年となっており、約10年前後の周期でコーキング補修がおすすめです。
浮きや剥がれが発生した場合は、適宜下地補修や部分張り替えが必要です。
5:トタン
トタンの耐用年数は10~30年で、築5~10年前後を目安に塗装するのがおすすめです。
サビや塗膜の剥がれ、ひび割れなどの場合には、適宜塗装や補修しましょう。
□まとめ
外壁リフォームには、張り替えとカバー工法の2種類があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
また、外壁材によって耐用年数やメンテナンスの必要性が異なるため、外壁の状態やそれぞれのニーズに合わせて最適なリフォーム方法を選ぶことが重要です。
この記事を参考に、外壁塗装の方法や時期を検討してくださいね。