外壁塗装は必要ない?なくて良い家の特徴と劣化により起こる症状を解説

外壁材の選択は、住まいの長期的なメンテナンス計画において重要な決定事項です。
外壁塗装の頻度を最小限に抑えつつ、住まいの美観と機能性を維持したいと考える方も多いのではないでしょうか。

本記事では、外壁塗装が不要な素材の選択肢と、適切なメンテナンスの重要性について解説します。

□外壁塗装が必要ない家はある?

1:タイル

タイルは高温で焼き固めた無機物であり、雨や日差しに強い特性を持っています。
傷や汚れにも強く、天候による劣化が少ないため、基本的に塗装の必要がありません。

しかし、タイルを接着する素材や目地に使われるモルタルやセメントは劣化しやすいため、定期的な目地の補修が必要です。

2:レンガ

レンガは泥や粘土を高温で焼き固めた素材で、外壁塗装の必要がありません。
耐用年数は50年以上とされ、水の吸収が少ないため割れや伸縮の問題が起こりにくいのが特徴です。

しかし、レンガの目地に使われるモルタルの劣化には注意が必要です。

3:樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは塩化ビニルで作られた外壁材で、耐水性と耐久性に優れています。
高い耐水性により、水分による膨張や劣化が起こりにくく、外壁塗装の必要がありません。

しかし、施工時の接合部分の処理が適切でないと、隙間から水が浸入する可能性があります。

4:ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムでコーティングされた鋼板で、優れた耐食性を持っています。
塗装の必要がなく、50年以上の長期耐久性が期待できます。

しかし、施工時の接合部分の処理と、表面の傷や汚れの定期的な点検が重要です。

□放置するとどうなる?外壁のリスク

1:雨漏り

外壁塗装の劣化やコーキングのひび割れを放置すると、雨水が建物内部に浸透し、雨漏りを引き起こします。
屋根材の破損も雨漏りの原因となるため、早期発見と補修が重要です。
雨漏りが進行すると、補修範囲が広がり、費用と時間がかかってしまいます。

2:爆裂現象

湿気の多い場所で外壁のひび割れを放置すると、水分が内部に染み込み、温度変化による膨張と収縮を繰り返します。
鉄筋が入った構造の場合、サビによる膨張も加わり、壁面が裂けて崩れ落ちる爆裂現象が起こる可能性があります。
爆裂現象が発生すると、塗装のみでは補修できず、大規模な工事が必要となります。

3:定期点検の重要性

外壁の問題を早期に発見し、適切なタイミングで補修するためには、定期的な点検が不可欠です。
専門業者による建物診断を受けることで、目の届かない場所の劣化具合を見極められます。
外壁塗装の塗り直しは10年以上不要な場合もありますが、目地やコーキングの劣化は早いため、こまめなチェックが大切です。

 

□まとめ

外壁塗装が不要な素材として、タイル、レンガ、樹脂系サイディング、ガルバリウム鋼板が挙げられます。
これらの素材は優れた耐久性を持ちますが、施工時の処理や目地の補修など、適切なメンテナンスが必要です。

一方、外壁塗装を放置すると、雨漏りや爆裂現象などのリスクが高まります。
定期的な点検と早期の補修が、住宅の長期的な維持管理には欠かせません。
外壁材の選択とメンテナンス計画は、専門家のアドバイスを参考に、慎重に検討することをおすすめします。

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