外壁塗装の塗り替えを検討しているけど、シーラーの種類や選び方がよくわからない。
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、外壁塗装の塗り替え工程で欠かせない「シーラー」について、種類や選び方をわかりやすく解説します。
外壁シーラーとは?種類と選び方
外壁塗装の塗り替えを検討しているあなたは、シーラーについて聞いたことがあるでしょうか。
シーラーは、外壁塗装の下地処理に使用する塗料で、塗料の密着性を高め、外壁の寿命を長く保つための重要な役割を担っています。
1:シーラーとは何か。
シーラーは、英語の「seal」=「シールする・接着する・覆い隠す・塞ぐ」が語源で、外壁塗装の下地処理に用いられる塗料です。
外壁の素材や状態、使用する仕上げ塗料に合わせて適切なシーラーを選ぶことで、塗装の耐久性を高め、外壁の美観を長く保つことができます。
2:シーラーの役割
シーラーは、外壁塗装において様々な役割を担っています。
主な役割は次の3つです。
・塗装面と上塗り塗料の密着性を高める
シーラーは、外壁の表面に塗布することで、塗料の浸透性を高め、上塗り塗料との密着性を向上させます。
これにより、塗膜の剥がれやひび割れを防ぎ、外壁を長持ちさせる効果があります。
・外壁の劣化を防ぐ
シーラーは、外壁の表面を保護し、雨水や紫外線などの外的要因から守る役割も担っています。
シーラーの種類によっては、防カビ・防藻効果や撥水効果も期待できます。
・外壁の美観を維持する
シーラーは、外壁の表面を均一に整えることで、仕上げ塗料の仕上がりが美しくなります。
また、シーラーの種類によっては、外壁の色調を調整したり、光沢を調整したりすることもできます。
3:シーラーの種類
シーラーには、様々な種類があり、それぞれの特徴や用途が異なります。
ここでは、代表的なシーラーの種類とその特徴について詳しく解説します。
・水性シーラー
水性シーラーは、水性塗料をベースに作られたシーラーです。
水性塗料は環境に優しく、臭いが少なく、乾燥時間も短いというメリットがあります。
そのため、住まいの塗り替えや内装の塗装などに多く使用されています。
・油性シーラー
油性シーラーは、油性塗料をベースに作られたシーラーです。
油性塗料は水性塗料よりも耐久性が高く、密着性も優れているという特徴があります。
そのため、外壁塗装や屋根塗装などに多く使用されています。
ただし、油性塗料は水性塗料よりも臭いが強く、乾燥時間が長いというデメリットがあります。
・ヤニ止めシーラー
ヤニ止めシーラーは、木材から染み出るヤニを抑制する効果を持つシーラーです。
ヤニは、塗装の密着性を阻害したり、塗膜の変色を引き起こしたりするため、ヤニ止めシーラーを塗布することで、これらの問題を防ぐことができます。
・コンクリート強化シーラー
コンクリート強化シーラーは、コンクリートの表面を硬化させ、耐久性を向上させる効果を持つシーラーです。
コンクリートは、経年劣化により表面がボロボロになってしまいますが、コンクリート強化シーラーを塗布することで、表面を保護し、耐久性を高めることができます。
・カチオンシーラー
カチオンシーラーは、外壁や屋内など幅広い用途で使用できるシーラーです。
カチオンシーラーは、水性塗料と油性塗料のどちらにも対応できるため、様々な塗装に使用できます。
また、カチオンシーラーは、防カビ・防藻効果、撥水効果も期待できます。
外壁シーラーの種類と特徴!適切なシーラーを選んで外壁を長持ちさせよう!
外壁シーラーは、種類によって特徴や用途が異なります。
そのため、外壁の素材や状態、使用する仕上げ塗料などを考慮して、適切なシーラーを選ぶことが重要です。
外壁の素材とシーラーの種類
外壁の素材によって、適したシーラーの種類が異なります。
1:コンクリート外壁
コンクリート外壁には、コンクリート強化シーラーやカチオンシーラーが適しています。
コンクリート強化シーラーは、コンクリートの表面を硬化させ、耐久性を向上させる効果があります。
カチオンシーラーは、コンクリートの表面に密着し、塗料の剥がれを防ぐ効果があります。
2:モルタル外壁
モルタル外壁には、水性シーラーや油性シーラーが適しています。
水性シーラーは、モルタルの表面に密着し、塗料の剥がれを防ぐ効果があります。
油性シーラーは、モルタルの表面を保護し、雨水や紫外線から守る効果があります。
3:サイディング外壁
サイディング外壁には、水性シーラーやカチオンシーラーが適しています。
水性シーラーは、サイディングの表面に密着し、塗料の剥がれを防ぐ効果があります。
カチオンシーラーは、サイディングの表面を保護し、雨水や紫外線から守る効果があります。
4:木材外壁
木材外壁には、ヤニ止めシーラーや油性シーラーが適しています。
ヤニ止めシーラーは、木材から染み出るヤニを抑制する効果があります。
油性シーラーは、木材の表面を保護し、雨水や紫外線から守る効果があります。
外壁の状態とシーラーの種類
外壁の状態によっても、適したシーラーの種類が異なります。
1:劣化が激しい外壁
劣化が激しい外壁には、油性シーラーやコンクリート強化シーラーが適しています。
油性シーラーは、浸透性が高く、劣化が激しい外壁でも密着性を高める効果があります。
コンクリート強化シーラーは、コンクリートの表面を硬化させ、耐久性を向上させる効果があります。
2:劣化が進んでいない外壁
劣化が進んでいない外壁には、水性シーラーやカチオンシーラーが適しています。
水性シーラーは、環境に優しく、臭いが少なく、乾燥時間も短いというメリットがあります。
カチオンシーラーは、外壁の表面を保護し、雨水や紫外線から守る効果があります。
3:外壁の汚れが気になる場合
外壁の汚れが気になる場合は、汚れ落とし効果のあるシーラーを選ぶようにしましょう。
汚れ落とし効果のあるシーラーは、外壁の汚れを落とすだけでなく、再汚染を防止する効果も期待できます。
上塗り塗料の種類とシーラーの種類
上塗り塗料の種類によっても、適したシーラーの種類が異なります。
1:水性塗料
水性塗料には、水性シーラーが適しています。
水性塗料と水性シーラーを組み合わせることで、密着性を高め、塗膜の剥がれを防ぐことができます。
2:油性塗料
油性塗料には、油性シーラーが適しています。
油性塗料と油性シーラーを組み合わせることで、耐久性を高め、外壁を長持ちさせることができます。
まとめ
この記事では、外壁塗装の塗り替え工程で欠かせない「シーラー」について、種類や選び方をわかりやすく解説しました。
シーラーは、外壁の素材や状態、使用する仕上げ塗料などを考慮して、適切なものを選ぶことが重要です。
この記事を参考にして、あなたにとって最適なシーラーを選んで、外壁を長持ちさせましょう。