外壁塗装は、家の外観を美しく保つだけでなく、建物の寿命を延ばすためにも重要なメンテナンスです。
しかし、どのような工程で進められるのか、どのくらいの期間がかかるのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、外壁塗装の手順を分かりやすくご紹介します。
初めての方でも安心して工事に臨めるよう、各工程の概要と注意点、そして全体にかかる期間や費用についても解説します。
外壁塗装手順を解説 全工程と注意点
近隣への挨拶
工事開始1週間前を目安に、近隣住民へ挨拶回りを行いましょう。
工事期間や作業内容、発生する可能性のある騒音や粉塵について説明し、理解と協力を得ることが大切です。
菓子折りなどの心遣いを添えると、より良好な関係を築くことができます。
現場確認と事前準備
塗装業者による現場確認では、足場設置や作業の妨げになるものの撤去、塗料が飛散する可能性のあるものの養生などが行われます。
事前に、業者と相談して、大切な品物や植栽の位置などを確認しておきましょう。
足場の設置
安全な作業を行うために、建物の周囲に足場が組まれます。
足場設置作業は大きな音が発生するため、近隣への配慮が必要です。
高圧洗浄と汚れ落とし
高圧洗浄機を用いて、外壁に付着した汚れや藻、カビなどを落とします。
洗浄後には十分な乾燥時間が必要です。
下地処理と補修
ひび割れや剥がれなどの劣化部分の補修を行います。
下地処理は、塗料の密着性と仕上がりに大きく影響するため、重要な工程です。
養生作業
塗装する場所以外を保護するために、窓ガラスやドア、植栽などにシートやテープを貼る作業です。
養生が不十分だと、塗料が飛散してしまい、周辺を汚してしまう可能性があります。
塗装工程 下塗り中塗り上塗り
下塗り、中塗り、上塗りの3回に渡り、塗料を丁寧に塗り重ねていきます。
それぞれの工程で乾燥時間を十分に確保することが重要です。
塗料の種類や建物の状態によっては、工程数が増える場合もあります。
完了検査
塗装完了後、業者と施主が一緒に仕上がりを確認する検査です。
塗りムラや剥がれ、塗料の飛散などがないか、慎重にチェックを行いましょう。
足場解体と清掃
完了検査後、足場が解体され、工事で使用した資材などが撤去されます。
外壁塗装後のアフターケア
塗装後も、定期的な点検を行い、ひび割れや剥がれなどの異常がないか確認することが大切です。
外壁塗装にかかる期間と費用
工程別の所要日数
各工程にかかる日数は、天候や建物の状態によって大きく変動します。
目安として、足場設置1日、高圧洗浄1日、下地処理1日、養生1日、塗装3~4日、完了検査1日、足場解体1日など、全体で10~14日程度かかります。
全体にかかる期間の目安
戸建て住宅の場合、天候に左右されることを考慮すると、全体で2週間~3週間程度を見込んでおきましょう。
費用に関する注意点
費用は、建物の大きさ、使用する塗料の種類、下地処理の必要性などによって大きく異なります。
業者に見積もりを依頼し、内容を検討することが重要です。
まとめ
外壁塗装は、近隣への挨拶から始まり、足場設置、高圧洗浄、下地処理、塗装、完了検査、足場解体といった工程を経て完了します。
各工程にはそれぞれ必要な期間があり、天候の影響も受けます。
費用については、建物の状態や使用する塗料によって大きく変動するため、業者に見積もりを依頼し、内容を検討することが大切です。